昨日の地震のあの時・・わし一人で銀座におったんです。
ZARAとか見たり、ぶらぶらして、ハンズでおろし金買って、さーて、息子達のおる
アキバに向かうかなー・・・って有楽町駅に向かっちょったけど、その手前のビルを
ちょいと拝見!って入らかとした所で揺れ始めた!おー!こらーやばい!って思って
歩道に出た!目の前で、社民党の福島瑞穂さん達がニュージーランド地震の募金活動
しちょーなって、揺れた時に皆が止まった!とにかく動かず止まった!
目の前の新幹線も止まり・・駅の向こうの古い高層ビルが左右に大きく揺れ、
地震が収まってもビルだけが揺れ、とんでも無い状態だったんだけど、
あのビルの中の人達の恐怖心は?
すぐ息子に電話したが繋がらん!二男に繋がったんでそこから動くな!
と言って、銀座からアキバまで走った!とにかく走った!
人間って・・・追いつめられると走れるもんですなー。
わしは途中、何人もの人に聞いた
「秋葉原はどっちの方向ですか?」地図も無い、多分こっちだろうと走った!
ある人は「遠いよ」・・・そーでも無かった。
東京駅を過ぎ、まだまだ走った!高層ビルからたくさんの会社員の人がヘルメットをかぶって外に、
多分、普段から避難訓練とかしてんだろーなー・・・なーんて思いながらひたすら走った。
アキバに着いても息子がどこにおるか判らんで焦った!
長男は相変わらず電話が通じず・・・しばらくして二男には会えた!
わしが右往左往しちょー間に二男と長男が連絡が取れて、3人が合流!
いやー・・・泣きそうになったのはわし。
心配だったのは、長男の行く所はだいたい古くて通路の狭い店。
今回も『ラジオ会館』・・取り壊しの決まっちょービルで、
その前通ったんだけど、ガラスが何枚も割れもう、警官が立っちょった!
そこからが長かった!歩いて東京駅まで行き・・・すごい人でごった返し!
羽田までの足が無く・・多分この調子なら飛行機も飛んで無い!と決めつけ
松江におる姉に連絡を取って、姉が航空券の交換の手配から預けた荷物の事から全てしてごして・・
ぬわーんと、わし、なーんかあるかも!って赤坂のマンションの鍵持って出てたんで赤坂で泊まる事に!よかったー!
1組の布団を分けて3人で寝た。とりあえず疲れ果てて寝た・・・多分4時間は歩いたと思う。
だってマンションに着いたの20時過ぎだったもん。
いざとなったら歩けるもんだね。脚は棒になったけど。
こげな事が起きるとは!携帯の充電器も無く・・夜中にコンビニに行ってみたら・・・!
充電器があった!・・赤坂に着くまで探したけどどこにも無くて・・都内を歩いちょって
「こんなに東京に人が歩いてるの初めて見た」ってー声が聞こえた。
そげだがー、歩道は人の波!車は大渋滞!余震もあって2時間おきに目が覚める。
被災地の人達は・・・心細く、寒く、悲しい思いをしちょーなーね。
なーんもできん自分が情け無い!一人でも助かって欲しい、そう願うしかできん。
今日、羽田空港は大混雑!そこに行くまでも大混雑!電車も前線開通して無いし、
金曜日に帰れんだった人が帰宅を急ぐけど、無理!誰も怒って無い・・当たり前だけど
至って冷静で、坦々と列に並び、大声を出すわけでも無くただ、ただ冷静・・・とーこーろーがー!
羽田でチケットを発券して貰っちょったら、わしの隣で怒鳴るおじさんが!
「4時間も前に来て、この人混みでどーなってる!!!電話も繋がらん!!!繋がるようにしておけ!」
???おーまーえーはーあーほーかー?と言わんばかりにおじさんを見た!目が合った。
そのおっさんは静かになった。やだー!睨んで無いよ!見ただけ~♪
よっぽど言ってやろうかと思った。「何様だ!」って
多分、今ここにおる人みーーーんなそう思った!状況が全く分からん奴だ!
どんだけの人が昨夜この空港に閉じ込められたと思っちょー?
わしの友人の息子夫婦もその中におった!妊婦で小さな子供がおって夜を明かした。
わしがそのおっさんの社長なら・・「おまえは首だ!」
あのおっさんわしがじーーーーっと見たんで
自分が何言っちょーか判ったかなー?判ったんならいいけどー・・。
今現在、知人の福島におる娘さんのお子さんの行方が判らず、保育園そのものと連絡が取れず・・
わしの茨城の友人の家も多分津波にのまれたと思う・・目の前海だし、大洗のすぐ近く・・避難したと思うけど・・。
今回、皆の想定以上の被害で、心配で眠れん人もおるけど、どーか皆無事でいて欲しいという思いは
皆と同じですけん。
都内で道を尋ねながら、赤ちゃん連れのママたちに声をかけながら歩いた。
夜になって、代々木体育館とか都庁とか他の体育館も帰宅難民の避難所になっちょって
夜中に買い物に出た時もまんだたくさんの人が歩いちょった。
東京の夜は寒かった。あれだけ歩いてやせ細った気分・・・気分だけに決まっちょーがねー。
はい!こーからはどこで何が起きーかわからんと思いない!
ほんに大変な、ある意味心に刻まれた親子旅行だった!多分死ぬまで忘れん!