昔、うちは時計店を営んでいた。
時計とカメラ、映写機、たばこも売っちょったし、写真の現像もしちょった。
従業員は10人くらいいたらしいが、ワシは幼かったけん、写真でしか当時の事は知らん。
まだ、道路もろくに舗装されん頃、車も少なく、世の中は高度成長期前だった。
泥棒に3回入られた。ワシの記憶にあるのは3回目、小学生だった。
前日、母は夜中まで仕事をしちょった。
仕入れたばかりの時計があり、商品の在庫を調べた。家路に着く頃は3時か4時頃だ。
母は、店の裏口のシャッターを閉めーとき、妙な胸騒ぎに襲われたが、疲れちょったけん、かえったげな。
そして、その後・・・ To be continued