フランちゃん

長男と、母と母の妹とドライブに出かけた。
老婆二人の会話は・・・とりあえず同じ事を2・3回繰り返し、いつでも同じ会話で・・わしらは黙って聞いちょった。
話は、自分達の近所の人とか親せきの話になって・・・その中で
「フランちゃんがー」「フランちゃんがー」と言う母の言葉に息子がわしに
「フランちゃんって外人?」
あーははははははははー!そげ聞こえるわねー?
「あれは“ひろあんちゃん”っておばあちゃんのお兄さんの事言ってるんだよー、訛っちょーけんそげー聞こえーかもっせんねー」と大笑いである。
他にも
「キアンちゃん」・・・もう判るでしょ?“き”のつく名前の人、わしには誰の事かは判らんけど。
叔母は、痴呆が進み、自分で自覚しちょって
おば「忘れていけんがねー」と言うけん
わし「いいわね、忘れてもー」とわしが言ったら、
おば「困るがねー大事な事忘れて」
わし「ノートに書いちょくだわね」
おば「そーがわからんやになーがねー」
わし「私もだよ、ノートやメモを何冊も用意してみーんなどっかに行ってしまって、1年ぐらいして出てくるんだけん」
チャンチャン!忘れっぽいのはみんな同じでしょ?
おばは「なしてこげな頭になってしまっただーかねー?」と笑いながら嘆く。
笑ってるうちはいいんでないの?
わしもいずれこげな風になるんかなー?・・・なるんだろうなー・・。
その時は、息子の世話になるんだろうなー・・・ふー!

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